僕がマイケル・ブレッカーについて知っている二、三の事柄

今日の新聞でマイケル・ブレッカー白血病で亡くなったのを知った。

だからブレッカー・ブラザーズの1stを購入。安直だな。


僕がフュージョンに興味を持ったきっかけは菊地成孔が深夜にやっていたラジオでThe Brecker Bros.の「Some Skunk Funk」を聴いたからだった。
なんじゃこの暴走ファンキィ・ジャズは!?と。
好き勝手にサックス吹きながらも崩れることのない端整なプレイ。
バックを支えるリズムもささやかながら自己主張を忘れない。(ドラムのボジオは主張しまくりだが)
丁度、ニューヨークのNOWAVE、サックスを出鱈目に吹き狂うジェイムズ・チャンスをそのころ聴いていたので余計に印象に残ったのです。

BUZZという雑誌の80's特集で「思い出に残る5枚」というコーナーがあったのですが、あるライターがXTCのB面集を挙げていて、その理由に「自分はThis Heatなどの現代音響音楽を好んで聴いていたのだがこれを聴いてからは面倒くさい音楽だなと感じるようになってしまった」というようなことが書いてあって、僕もまったくそう思うようになってしまった。

やれポスト・パンクだのNOWAVEだの観念的な音楽、そんなのより圧倒的に親しみやすい音楽があったのです。当たり前のことなのですが、当時捻くれていた自分にとってはルネッサンスのごとき革命でした。

時々、大衆音楽なんか好んで聴いている奴なんてクソだだなんておっしゃる方がいますが、そんな奴はオノヨーコの奇声が入ったCDをエンドレスで流せばいいと思うよ!聴けるもんなら聴いてみな!