産業ロックと僕。

最近は親のレコードボックスからピンときたのを引っ張り出して片っ端から試聴している。

  • 今日はREOスピードワゴンの代表作「Hi-infidelity」を聴いた。うーん、もうちょっとアーバンシティな感じの抑えの効いたバンドサウンドだと思ったのだが。もろ「産業ロック」。
    • そういえば産業ロックで思い出したが、何故彼らのPVは「ホールクラスの大会場でボーカル大絶唱&ギターはモニタに足のっけてピロピロ音鳴らし、熱狂の観客席が時折映される」というテンプレの一点張りなんだろうか。あれの源流を知りたい。

閑話休題

  • 産業ロックの「ここ、こういうコード進行したら盛り上がるんやろ?そうなんやろ」的なツボの抑え方は評価すべき点だと思うんだけど、いかんせん不必要に盛り上げすぎ。それと平行して、一つ一つの音が強調されすぎて、ヘッドフォンで聞くとそれぞれの良さが消されてしまう。特に酷いのがメインボーカルにのっかるコーラス。ボーカル自体は甘い声を持ってていいんだけど・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからは妄想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  • 一つ一つの音が強調されるって書いて思いついたけど、これは当時のアメリカでの音楽の聴き方に原因があったと推測できる。ようするに、ヘッドフォンに閉じ込めてチマチマ聴くんじゃなくて、ばかでかいアンプにつないで、BBQパーティーとかやりながら聴いていたのだ、きっと。だから、強調すべきはそれぞれの楽器の旋律の美しさではなく、みんなの気を引くようなメロディーだったんだろう。となると、この産業ロックというジャンルは音楽そのものを売りにしていたのではなく、ある意味「BGM」としてセールスされていたのではないか。そりゃ今聴いたらなんだか余計なものが詰まってると感じるわ。

となると、80'sの音楽がリバイバルしている現代も音楽そのものが再評価されているのではなくその時代、場所のようなものが・・・

と書いたところでレコードのA面がストップ。なんか落ちたので今度整理しながら書こう。

Hi Infidelity

Hi Infidelity